雷獣
「クリスマスパーティーって何するの?」
「倉庫で騒いだ後、夜道をみんなで走るんだ。遥香も参加しない??」
「私なんか参加して良いのかな?」
「俺がいいって言ってるんだからいいんだよ。まぁ他の誰に聞いてもみんな賛成っていうだろうけど。」
「じゃ、私も参加したいな。」
「お‼じゃ一緒に走ろうな」
そういう拓哉の顔は楽しそうに笑っていた。
去年はどんなクリスマスだったか話を聞いているうちに倉庫に着いた。
来るから降りて倉庫に入っていくと下っ端のみんなから挨拶をされた。
みんな1人1人に返しながら拓哉と2階の幹部室に入る。
「あ!遥香おはよう‼」
「おはようございます。」
入るなり笑顔で挨拶してくれる風翔にいつもと変わらない夏惟。
「おはよう、あれ?岳人は??」
「あー、早く起きたとかでここで寝てるよ?」
そう風翔が指さすのはカーテン1枚で区切られたベット
そっと覗くと綺麗な寝顔で寝ていた。
「遥香はなんか食べてきました?」
「あー、起きてから何も食べてないや。夏惟がなんか作ってくれるの?」
「簡単なものでいいなら。これからパスタ作ろうと思ってたのでそれでいいなら遥香の分も一緒に作りますよ?」
冗談で聞いたのについでに作ってくれるとは......。
「じゃあ、お願いします。」
お言葉に甘えてお願いすると待ってるように言われる。