雷獣
周りが激しい殴り合いをしている中落ち着きながら話し出す日下部。
「お前さ、あの姫ちゃんに惚れてんの?じゃなきゃ今まで関与してこなかったお前達から手を出すってありえないもんな?」
「お前には関係ねーよ。」
「ふーん。図星なんだ??総長さんが弱点なんて作っていいのかなー?そこ突かれたら終わりだよ?」
「そうならねーように今からお前たちをぶちのめすんだよ‼」
拓哉が日下部に殴りかかる。
拓哉の殴りを交わしながら腹をめがけて殴りかえす。
お互い力は互角なようで殴り殴られ返す攻防が続く。
殴りながら日下部が言う。
「っはぁ、お前今、周りが見えてねーだろ?」
「っつつ、あ゛ぁ?」
そう言われうまくかわしながら周りみ目くばせする。
紫虎の下っ端半分以上は倒れていてそれに対して雷獣の下っ端は数名倒れているだけだった。どう見ても雷獣が有利な状況だった。
「お前、気が付かないなんてよっぽど焦ってんだな。」
「お前こそ仲間の強さ過信しすぎてんじゃねーの?もう半分以上駄目みたいだがそれでも俺達に勝てると思ってんのか?」
「あぁ、余裕で勝てるね。」
そうニヤリと笑う日下部。
??なんでそんなに自信ありげなんだ?
”周りが見えていない?” んなことねー、岳人と風翔は幹部同士やり合ってるし
夏惟は遠藤と互角にやりあって......
「!?!」
拓哉が驚いた顔をする。
「バキッッ‼」
おもっいきり日下部の頬を殴り飛ばしてそこから離れる。
少し離れたところに下っ端6人を相手している洸希を見つける。