雷獣

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「ふーん、悠二さん当たってるじゃん♪」
乗ってきたバイクを降りて雷獣の倉庫に入り独り言を言う1人の男
日下部が送り込んだ幹部中村 徹平(なかむら てっぺい)だった。

「さてさて、倉庫がもぬけの殻は正解。姫ちゃんがいる予想も当たってるのかなー?」
そう言いながら倉庫をうろうろ歩く。

「まぁ、倉庫にいたとしているなら......」
呟きながら上の階を見る中村。

カンカンカンカン。
ゆっくり階段を登る足音が広い倉庫内に響く。

バンッ‼
幹部室のドアを乱暴に蹴り開ける。
中にズカズカと入り奥にあるカーテンを勢いよく開ける
シャーーーー。
「ッチ。ここには居ないか。とすると悠二さんハズレか??」

そう思いながら部屋出ると隣にもう一つドアがあるのに気づく。
「如月の部屋かな?なんか姫ちゃんに関するもの見つかるかも??」

ドアに手をかけ開ける。
ガンっ。
しかし鍵がかかっていて開かない。

「はいはい、想定内。だから俺がきたんだけどねー。」
そう言いながらポッケから”あるもの”を出す。

中村は慣れた手つきでカチャカチャと鍵穴をいじる
そう、男が取り出したのはピッキング道具だった。
カチャカチャ弄る事5分......

ガチャン

鍵が開いた音がした。
ゆっくりとドアを開ける

部屋は真っ暗だった。
コツコツコツコツ。
部屋の電気をつけ確認する

「ん?如月の部屋じゃない??」

部屋のあちこちに置いてあるアイテムが可愛いので気が付いた。
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