雷獣

その中で拓哉は車からひょろひょろと降りていた人と話をしていた。
金髪でピアスはいくつついてるのってぐらいジャラジャラとついている
その人と話した後、雷獣の傷が深い人が皆車に乗っていく。
さっき車から降りてきた人たちは残っているバイクに乗り倉庫を出て行く。

拓哉はなにかチャラ男と話しながら怪訝な顔をしている
チャラ男は拓哉に両手を合わせ頭を下げながらお願いしている風に見える。
すると拓哉は私が乗っている車に近寄り窓をトントンッと叩く
私は窓を半分ぐらい開け拓哉に聞く

「どうしたの?」

「ちわーす!姫さんお久です‼」
拓哉に後ろからひょこっと顔を出して私に話しかけるチャラ男

「うざい。それ以上遥香に近づくな。」

「えー、拓哉さん厳しいっすよ~いいじゃないですか久々の対面なんだし
あ、でも姫さんは”初めまして”でしたよね?さーせん」

「あ、知ってるんですか?」

「っす!会ったことありますしね!あとは噂もビンビン聞いてます‼」
噂?なんの?
首をかしげると

「情報屋の中では有名っすよ姫さん
あ俺、金城(きんじょう)って言います!情報屋兼片付け屋やってます!」

何それ?片付け屋って物騒なんじゃ......。
その思いが顔に出てたのか

「やだな~姫さん初めて会った時もそんな顔してましたよ~物騒なことはしてませんよ!こういう喧嘩の後片付けを請け負ってるだけですって!」


「そうなんですね.......。」
若干引き気味に答えると拓哉が間に入り

「もういいだろ?お前も仕事しろよ。」

「はいはい、さーせん。んじゃ姫さんまた!」
そう言い金城さん........いや、金城は下っ端君達のバイクに乗っている人達に指示を出していた。
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