雷獣

「なんかごめんな、あいつにはいつも喧嘩の後始末頼んでて、遥香が退院してまた雷獣に居る事知ってて改めて挨拶させてくれってうるさくて。」

「ううん、少し.....だいぶうざかったけどいい人なんでしょ?じゃなきゃ拓哉がお願いしないはず。」

「あぁ、ああ見えてあいつは仕事は早いし、どこよりもこの世界の情報手に入れてるのは早い仕事できる奴なんだ。」

「人は見かけによらないってこの事なんだね。」

「そうだな。もう少しで片付け終わるから。」

「分かった。」
私の頭をポンポンと叩くまた戻って行った。

あぁ~、あんなにキャラ濃い人まで忘れてるか私は.....。
車の中からぼーっとみんなを見る。
フラフラな下っ端君を支えながら車へ連れて行く岳人
金城さんが連れてきたお兄さん達に乗って行ってもらうバイクを教えている風翔
夏惟はパソコン持ちながら車運転してくれる人に指示をしている
拓哉は.......あれ?さっきまで金城さんと話してたのに。
キョロキョロと車の中から拓哉を探すと1人で紫虎と話をしていた。

ハラハラしながら様子を見守る私をよそに何も起こらずホッとする。

気が付けば下っ端君も金城さんが連れてきたお兄さんたちもおらず
いつもの4人と金城さん、私だけが残っていた。
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