雷獣
お気に入りのバスボムを入れてゆっくり温まりながら携帯をいじる。
昨日話した旅行先について調べていた。
温泉が夏惟が調べてくれる限られた所になるけどその方面の観光名所や名物な食べ物調べているだけで
凄く楽しみになってきた。
しっかり温まったところでお風呂度出て行く支度をする。
テレビでは寒いって言ってたけどどうせマンション内の移動だけだしと思い
グレーのニットワンピースにタイツを合わせてショートブーツでいいやと思いながら支度をする。
軽く化粧をして時間を見ればもうすぐ13:00
流石に待たせすぎたかな?と思ったけれど時間の約束はしていないし
お風呂は譲れないからしょうがないよね?
「準備できたからこれから拓哉の部屋行くね」
そう、LINEEして携帯、財布、鍵を持って家を出る。
玄関を開けると冷たい風があたる
「さっっむ。」
マンションの廊下は寒く鍵を閉めながらコートを取りに行くか迷ったが
”少しの寒さの辛抱”≧”一度ブーツを脱いで取りに行く”で面倒がかち腕を組みつつエレベーターを待った。
6階につき足早に拓哉の部屋へと向かう。
”607”番号を確認してインターフォンを押す。
「ピンポーン」