雷獣
全員が席に着き
「「「「「いただきます。」」」」」
「うま。」
「相変わらずなんでも作れるよな~」
「お店で食べるより、美味しすぎる」
「......。」
口々に感想を言う
岳人、風翔、遥香、拓哉。
拓哉はかみしめているのかひたすら黙って食べ続けている。
そんな中、岳人が口を開く
「場所ってもう決めてんのか?」
「うーん、おおまかなところは見たけど決定はしてないかな。みんなの意見聞きたかったし」
「候補としては?」
「まぁ、先代が使っていた旅館をみると熱海、草津、鬼怒川、箱根辺りかね」
「そんなド定番の所に俺達が泊まれるような旅館ってあるのかよ。」
風翔が驚きながら夏惟に聞く。
「俺も思ったんだけど、実際先代達は行ってるしまぁ、その辺は詳しく調べるよ。」
「まぁ、夏惟ならいい所見つけてくれるから期待してる~」
遥香がそう言うと夏惟は涼しい顔で笑っていた