雷獣
第三章
話し合い
「病室戻る前に何か飲み物買ってく?」
「あ、はい売店までお願いします。」
売店へ着くとドリンクが陳列してるドアを開けて拓哉が2本取り出した
「午前ティーとカロピスどっちの気分?」
「え?」
「あれ?どっちも違った?大体どっちかなんだけどな、
まぁ、それ以外も飲みたいときあるよね」
外したことなかったんだけどなーと言いながら棚に戻そうとするので
慌てて
「あ、午前ティーで」
「やっぱそう?当たったわ」
とニコニコする拓哉を見て遥香は
これだけ好みを知っているなら数日間の付き合いじゃないし
部活とかの先輩?なのかな?
でも、私が部活に入ってるわけがないし...
と考えていると車椅子を動かし今度は
菓子コーナに連れていかれて
「多分、このチョコは必須だよね?」
とミルクとホワイトチョコ細い線で重なりあっているチョコをかごに入れ
「あとはー、これ?」
とハート形のすっぱいパウダーがついてるグミもいれた。
「正解??」
「です....。」
じゃ会計してきちゃうから端で待っててと言ってくれたので
財布をもってきてない私はおとなしく端で待つことにした。