雷獣
「と、幹部でも話が割れてるんだけどみんなはどう思う?」
拓哉がみんなに聞くと、
「少しだけ考える時間もらってもいいっすか?」
「もちろん、はると過ごした時間はお前らも長いから
俺等だけの意見で通すのは違うと思ってるから、考えてくれ。」
「「「「「「ありがとうございます!!!!」」」」」」
そう下っ端に伝えると拓哉達は上にある幹部の部屋で返事を待つことにした。
「ねぇ、岳人と夏惟はどうなの?」
自分で入れた紅茶を飲みながら風翔が言う。
「俺も風翔と同じく反対。とりあえずは学校やクラスメイト、家に馴染むべきなんじゃねーかと思う。
記憶なくしてんだ、あのじーさんが今まで通りに接するって事は考えににくいけどな。」
「見舞いに来るのも遥香が目覚めるまでに1.2回、しかも事務的に用事をすまして帰っていくだけな人がですか?」
「それは遥香が眠ってるからってスタンスだろうよ」
「俺は反対。遥香の悲しそうな顔見たくない。あのじーさんの対応は変わらないと思うので。」