雷獣


夕方になり学校が終わったのか拓哉先輩から
「これから行く。」とLINEEがあった。

ガラガラガラー。

「来てやったぞー。」
へらへら笑う岳人を筆頭に夏惟先輩、風翔先輩、拓哉先輩が入ってきた。

「初日のリハビリはどうだった?」
「ついてくれる先生がイケメンなんですけど、鬼です
めちゃくちゃスパルタです。」

苦笑いしながら言う遥香と
怖い顔をしてる4人

「ん?どうしました?」

「リハビリ担当の人、男なの?」
「セクハラだろ」
「変更してもらえるよう掛け合ってきます」
「妬けちゃうなー。」
風翔、岳人、夏惟、拓哉が言う

「はい??男の人ですけど、セクハラなんてされてないし変更しなくて大丈夫ですし妬けるって何ですか??」

「まぁ、遥香がそう言うなら我慢しますが...」
「ん?そのままの意味だよー。」
にこにこしながら本音が分からない拓哉先輩はおいといて

「そういえば先輩方に聞きたいんですけど、私ってなんで入院してるかわかりますか?」

その質問に4人とも一瞬ピリッとした空気になったが
遥香は気づかなかった。
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