雷獣

翌日。
ー--ピロン

LINEEが鳴ったので歯磨きをしながら見ると

”今から持っていく”
え?いやまだ授業してる時間だよね??
慌てて時間を確認するとまだお昼休みにはなってない午前10時21分
何なら今、授業中では??

”え?今授業中だよね?放課後でいいよ!”

”ねみーい。”

意味わかんない。
眠いと今からくる理由がわからない。

意図が分からないから返事はなかったから
ほっといて本を読んでいた。

ーーーコンコン。

「はい」
看護師さんかなと思って返事をしたら

「おっす、持ってきたぞ」

「え?岳人!?、私、放課後でいいって言った良いね??」

「ねみーし、拓哉達も行くってゆーから教科書分担して全部持ってきたわ」

「え?先輩も巻き添えにしたの!?」

岳人の後から風翔がやっほーと言いながら病室に入ってきた。

「風翔先輩、すみません」
慌てて教科書を受け取る。

「いいの、気にしないで~」

「はる、勉強熱心だねー」

「分からない所があったら教えるから聞いてくださいね」
と、2人も紙袋を持ってきた。

「岳人も先輩方も今、授業中ですよね!?ここにいていいんですか?」

「単位は把握してるし心配ないよー」
のんきに言う拓哉先輩を見てこれ以上なに言っても無駄だなと思った。

< 64 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop