雷獣
正面玄関を出ると黒のベンツが止まっていた。
すると拓哉先輩が車に近づいてトランクを開けた
となるとこの車!?
てっきり軽とかだと思っていた私は固まってそのままでいた。
拓哉先輩がトランクに荷物を積み終わると乗ってとドアを開けてくれた。
「お邪魔します....。」
ベンツなんて乗ったことないから緊張する...
「じゃ、とりあえず家の近くのスーパーでいいかな?」
「お願いします!」
運転してくれてるお兄さんにもそういうとお兄さんは頭をさげて挨拶を返してくれ車は動き始めた。
車内はシーンとしたまま。
「フフ、そんなに緊張しなくていいのに」
「いや、ベンツなんて初めて乗るんですけど....。」
「あ、そっかはるは記憶ないかもだけどこの車はむしろはる専用みたいな感じだよね?」
「えぇ、なんなら俺も遥香さん専属運転手みたいなもんでした」
ははっと笑いながら言うお兄さん。
「すみませんすっかり忘れちゃってて、お兄さんの名前聞いてもいいですか?」
黒髪で眼鏡をかけているお兄さん、なんだか雰囲気は夏惟先輩に似てる....。
「俺ですか?洸希って言います。俺は遥香さんの先輩じゃないしいつもどうりに洸希って呼んでくれたらうれしいっす。」
ちなみに成人してるし、免許もちゃんと持ってますんで安心してくださいねー
と前を向きながら安全運転してくれてる。