雷獣
「私専用ってどういうことですか?」
「うーん、ちょうど車新しいのに変えるときにはるがこのS450がいいって言ったから」
「え!?私がこの車がいいって言ったんですか!?」
あ、ありえない。車の事なんて全然わからないけどベンツ=高いってことは知ってる.....。無責任なこと言いすぎでしょ私!!
「うん、まぁかっこいいしみんなすぐ納得してたよ」
「俺もこの車運転できるの嬉しいっす」
「いやいや、そういうことじゃないですって」
まず車って何百万もするのに加えてベンツってブランド.....。
値段なんて聞きたくないしまずだいいち、高校生の拓哉先輩がローン
組めるわけないし、サークルの誰かがローン組んだのかな?
洸希さんみたいに年上の人もいるみたいだし...
「あのー、、サークルのどなたがローン組んだんですか?」
「ん?ローンなんて組んでないよ?一括購入だよ?」
うーん?私の聞き間違い?一括なんて買える値段じゃないよね???
あ、だれかお金持ちの人がいるのかな?
じゃなきゃ購入できないしよね?
隣で百面相をしながら考える遥香を見て拓哉は楽しそうに微笑んでいた。
「サークルにお金持ちの方がいるんですね!納得しました!」
「あのねはる、一括がいいよって言ったのはるだし、購入したのもはるだよ?」