雷獣

「もしかして私色?」
間違ってたら恥ずかしいからなんてね、と言いながら聞く。

「そう、遥香色、遥香って言ったら”はる”だし、はるなら”さくら”さくらは”ピンク”」

ね?遥香色でしょ?首をかしげながら言う夏惟先輩。に聞いた方が恥ずかしくて
思わず下を向く。

「泡が消えちゃう前に写真とろ」
夏惟先輩が声をかけて3人の元へ行くから私も付いて行く

「はいはい、そろそろショットの飲み比べはやめてくださいね。
 そのあと酔いつぶれた人を毎回看病する身にもなってください。」

「ベロベロの所申し訳ないんですけど、みんなで写真いいですか?」

「俺達との写真?」

「はい、今日の思い出に新しい記憶の1ページにしたくて」

「いいよ、はいお前ら収まるように入れよ」
拓哉先輩がベロベロ2人に声を掛けてくれて何とか収まりそうになったので

「じゃ、撮ります。「「「「「はい、チーズ」」」」」
カシャ。

手前に私と拓哉先輩。
私の手には夏惟先輩が作ってくれたカクテルがあって拓哉先輩はビールを持ってて
後ろには夏惟先輩がカメラ目線で呆れた顔でいて
その左には岳人、右には風翔先輩がベロベロの満面の笑みで写っていた。

< 87 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop