雷獣
「どう?いい感じに撮れた??」
「はい、なんか酔っ払いの先輩方との写真になってますけど
これはこれで好きですし、私の大切な思い出1ページ目です。」
「そっか、ならよかった。」
そう言い夏惟先輩が作ってくれたカクテルを飲む。
「っっっ.....はぁ。」
体がカーって熱くなる。
さっきまで飲んでたカクテルとはお酒感が全然違う!
さっきまでのはジュースみたいだったのに
私がお酒の強さに驚いてると
「あ、ごめんそれは”写真映え”で作ったからさっきまで飲んでたものより結構強めだよ、大丈夫?」
「一気に体が熱くなりましたけど、大丈夫です....。」
「いっきに酔いが回っちゃうかな?自分の部屋帰る?」
「先輩たちは?」
「風翔と岳人はあんなだし返せないし拓哉一人じゃ大変だろうから俺もこのまま拓哉ん家泊まるよ」
「.......。私だけ仲間外れですか??」
「いや、女の子だしここで雑魚寝は嫌だろ?
それに男だらけの中に女の子1人なんて危険だから素直に家に帰りなさい」
「何が危険なんですか?わたしが夏惟先輩や拓哉先輩に襲われるんですか?
風翔先輩や岳人にとって食われるんですか?」
楽しい雰囲気なのに自分だけ返されるのが納得いかなくて
もう酔ってるから、と勢いに任せて言ってみた。
数秒後、後悔するとは知らず。