雷獣
「........。そうだね、俺が見てきた女の子の中で遥香は可愛いほうだし
俺もベロベロじゃないけど酔ってるし何するか分からないかもね?」
「//////っっっ。帰ります!!今すぐ帰ります!お邪魔しました!」
急いで鞄を持つと拓哉先輩の家を出た。
何今の!?あんな色気駄々洩れなの夏惟先輩じゃない!
あれは取って食われる!!
エレベーターなんて待っていられなくて階段を駆け下りる。
夜風が肌を刺すように冷たいけど酔いを醒ますのにはいい風。
3階まで下りて鞄から家の鍵を取り出す。
ガチャ。
階段を駆け下りて家まで廊下を走ったから心臓がバクバクしてる。
......。それだけじゃないかもしれないけど。
とりあえず鍵を閉めて靴を脱ぐ。
電気も付けずにソファーに座る。
はぁー。楽しかった。
入院中、ほぼ毎日先輩達が遊びに来てくれて
サークルがいまだにどんなのか知らないけど、中でも私達は常に一緒に行動してたって聞いてよっぽど仲が良かったんだと知った。
たわいもない話で1ヵ月の間に仲良くなれた気がする。
だから今日のパーティも嬉しかったし、すごく楽しかった。
目を閉じながらさっきまでの事を思い出していると寝そうになる。
お酒もはいってて気分もふわふわでいい気持ち、今日はもう寝ちゃおうか....。
あー、でもメイクだけは落とさなきゃと考えていたらインターフォンが鳴った。