雷獣

シャカシャカシャカ。
シーンとした部屋にシェイクだけの音がする。

「これからどうする?」

「なにが?」

「遥香の事。すぐに倉庫に連れて行くのもなって俺は思ってるけど」

「それは俺もそう思ってる。」

「これから学校も始まるだろうし、そこで何か変わるかもしれないだからあいつらには悪いけどもう少し時間が欲しい。」

「いいと思う。あいつらには俺から伝えておくよ。」

コトッ。
「はい、マルガリータ」

「じゃ、「「乾杯」」

「腕、落ちてないね」

「当たり前、バイトも変わらず行ってるし遥香が飲みたいって言う時に質が落ちていたら嫌だからね。」

「ははっ、変わらず夏惟はストイックだな。
 なんかショットで飲めるやつある?」

「拓哉の家なのに全く把握してないのな」

「もうお酒に関しては夏惟に全任せだからな」
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