雷獣

登校


家から学校までは徒歩7分。
最寄りの駅までは5分とすごく便利な立地
おじいさまと暮らしてた家からじゃ遠くて
学校の近くに学生寮が空きがあったからそこから通ってる。

学生寮っても門限があったりとか保母さんがいるとかじゃなくて
学生や社会人1年目とかに向けての格安マンション。
だから私の部屋は1LDKで家賃2.5万
大手不動産会社が今年の春から試しに運用しているみたいで
ほんとラッキーだった。

おじいさまからはかわらず2.3が月に1回大金が振り込まれてくるから
こんなところじゃなくてもいいんだけどセキュリティーもしっかりしてるし
なんせ新築だからここで即決した。

「ついた...。」
    
”県立 青嵐高等学校(セイラン)”

久々の高校。校門をくぐって職員室に向かう。
ガラガラガラ。

「失礼します。1-3の篠崎ですが、担任の(あずま)先生はいらっしゃいますか?」

「おぉ!!篠崎!久しぶりだな、体はもう大丈夫なのか?」

奥の方から声が聞こえいかにも体育会系って感じの先生がこちらに向かってきた。

「はい、リハビリも終わって月に1度の検診はまだありますけど。」

「とりあえずここで話もなんだし生徒進路室行くか」

「はい。」

そう他の先生に鍵借ります、といい先生と一緒に職員室を出た。
< 99 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop