T7S 新人支配人奮闘日記
プロローグ 夢の始まり
「・・・えっ?」
俺はそう言った、いや言ってしまった。
何故なら普通あり得ない様な事を支配人が言ったからだ。
いやーまさかまさかと思い、
「・・・すみません、もう一度お願いします」
と言った。
「だから、2代目支配人はキミだと言っているのだよ」
「・・・」
うん間違いないな。
聞き間違いでは無いことを確認し、
「ええええええええええええ!?」
・・・と大絶叫したのであった。
とりあえず自己紹介をしておこう。
俺の名前は、夢内海斗(ゆめうち かいと)。
次世代アイドル劇場型スタジオ(簡単に言えばアイドル事務所の拡張版だ、後、略称『ハコスタ』と呼ばれる事が多い)、『スリーセブン』、通称『ナナスタ』と呼ばれる元有名ハコスタで社員をやっている。
高校3年の時に、夢もろくに持たないで、受験に失敗し、挫折した俺を立ち直らせてくれたのは、「セブンスシスターズ」と言うアイドルグループだった。
メンバーは6人。
(セブンというのは、彼女達がここ、国指定エンタメ特別経済都市、簡単に例えるならエンタメ経済特区といった感じ、Tokyo7th出身だからで、元々7人だったからではない。)
(てめーら、元気ですかー!!)
で、お馴染み『七咲 ニコル』をリーダーとして、活動していた。
(全員を紹介すると1日あっても足りないくらいかかるので割愛。)
しかし彼女達は、2年前に解散。
それがきっかけで、ドミノ倒しよろしくアイドル業界は不況になり今となってはアイドル氷河期なんて言われる状態になってしまっている。
人々は、アイドルは時代遅れだ、と言うほどに。
俺も彼女達みたいなアイドルグループを作るんだ!
・・・なんて言っときながら、何も出来ずにただぼんやりと彼女達のラストライブを見て溜め息をついていた・・・所に支配人が話しかけてきたという訳だ。
正直、今の状態はあまり良くない。
所属アイドルは0なうえ、配信する動画のネタも尽き、お手上げ状態だからだ。
そんな状態で、支配人がいきなり世界へ放浪の旅に出ると言い始めたのだ。
いや、そんな事してナナスタはどうするんですか!?と聞くと二代目は決まっている。と言った。
ずいぶん準備が早いですねと思わず言ったのだが。
「何、他人事みたいな顔をしてるのかね?」
と言われて、
えっ?と言った。
「キミだよ、キミ!二代目ナナスタ支配人は・・・・・・今ここにいるキミだ!海斗君!」
(なんてこった・・・)
その後、支配人は理由などを聞く俺を飛行機の時間に遅れるからと言って押し切り、有望なパートナーを呼んだから彼女と一緒に頑張ってくれと残し、スーツケース両手に出ていってしまった。
そんな呆然と立ち尽くしていた背後から、
「君が支配人の言ってた有望な新人君かな?」
と言われ、びっくりして&飛び上がって&振り向いた。
そして、そこにいたのはファッションセンスがあまり感じられない女性だった。
まず全身ピンク一色。
まぁ、女の子(彼女はどう見ても俺(25)よりも年下だ)はピンクが好きというのは分かるが、もうちょい上手く出来なかったのか?
これでは、呆デジカメをパシャパシャとりながら漫才をやってた芸人みたいだ。
「・・・まぁ、有望かどうかはさておき新人なのは確かですけど」
と、普段の状態に何とか立て直した俺を少しは誉めてやりたい。
「で、あなたは一体どちら様で?」
と、薄々分かっていながらも一応聞いてみた。
「あ、私?私は君をサポートするジャーマネッ!やる気に溢れたジャーマネッ!ガッツ!」
・・・支配人の人選ひどくないか?
・・・いや、いつも通りか。
「あの・・・お名前は?」
すると何故か彼女は動揺した。
「えっ!?あっ、いや、えーと・・・」
・・・どうして名前聞かれて動揺するんだよ・・・
「・・・あっ!私、ろ、六咲 コニーていうのよ!よろしくってよ!」
「・・・キャラが崩壊してるじゃないか・・・」
「うっ・・・」
と反応が来て悪い癖である、心の声が漏れたのに気づいた。
「ああ、いえ気にしないで下さい、独り言なんで」
「え・・・ええ、そうするわ・・・」
「ああ、俺は、夢内海斗って言います、これからよろしくです」
「こちらこそよろしく!海斗!」
立ち直り早っ!?
てか、呼び捨てかよ!?
・・・そんな事で、夢は始まりを告げた。
波乱万丈の日々の幕開けだ。
俺はそう言った、いや言ってしまった。
何故なら普通あり得ない様な事を支配人が言ったからだ。
いやーまさかまさかと思い、
「・・・すみません、もう一度お願いします」
と言った。
「だから、2代目支配人はキミだと言っているのだよ」
「・・・」
うん間違いないな。
聞き間違いでは無いことを確認し、
「ええええええええええええ!?」
・・・と大絶叫したのであった。
とりあえず自己紹介をしておこう。
俺の名前は、夢内海斗(ゆめうち かいと)。
次世代アイドル劇場型スタジオ(簡単に言えばアイドル事務所の拡張版だ、後、略称『ハコスタ』と呼ばれる事が多い)、『スリーセブン』、通称『ナナスタ』と呼ばれる元有名ハコスタで社員をやっている。
高校3年の時に、夢もろくに持たないで、受験に失敗し、挫折した俺を立ち直らせてくれたのは、「セブンスシスターズ」と言うアイドルグループだった。
メンバーは6人。
(セブンというのは、彼女達がここ、国指定エンタメ特別経済都市、簡単に例えるならエンタメ経済特区といった感じ、Tokyo7th出身だからで、元々7人だったからではない。)
(てめーら、元気ですかー!!)
で、お馴染み『七咲 ニコル』をリーダーとして、活動していた。
(全員を紹介すると1日あっても足りないくらいかかるので割愛。)
しかし彼女達は、2年前に解散。
それがきっかけで、ドミノ倒しよろしくアイドル業界は不況になり今となってはアイドル氷河期なんて言われる状態になってしまっている。
人々は、アイドルは時代遅れだ、と言うほどに。
俺も彼女達みたいなアイドルグループを作るんだ!
・・・なんて言っときながら、何も出来ずにただぼんやりと彼女達のラストライブを見て溜め息をついていた・・・所に支配人が話しかけてきたという訳だ。
正直、今の状態はあまり良くない。
所属アイドルは0なうえ、配信する動画のネタも尽き、お手上げ状態だからだ。
そんな状態で、支配人がいきなり世界へ放浪の旅に出ると言い始めたのだ。
いや、そんな事してナナスタはどうするんですか!?と聞くと二代目は決まっている。と言った。
ずいぶん準備が早いですねと思わず言ったのだが。
「何、他人事みたいな顔をしてるのかね?」
と言われて、
えっ?と言った。
「キミだよ、キミ!二代目ナナスタ支配人は・・・・・・今ここにいるキミだ!海斗君!」
(なんてこった・・・)
その後、支配人は理由などを聞く俺を飛行機の時間に遅れるからと言って押し切り、有望なパートナーを呼んだから彼女と一緒に頑張ってくれと残し、スーツケース両手に出ていってしまった。
そんな呆然と立ち尽くしていた背後から、
「君が支配人の言ってた有望な新人君かな?」
と言われ、びっくりして&飛び上がって&振り向いた。
そして、そこにいたのはファッションセンスがあまり感じられない女性だった。
まず全身ピンク一色。
まぁ、女の子(彼女はどう見ても俺(25)よりも年下だ)はピンクが好きというのは分かるが、もうちょい上手く出来なかったのか?
これでは、呆デジカメをパシャパシャとりながら漫才をやってた芸人みたいだ。
「・・・まぁ、有望かどうかはさておき新人なのは確かですけど」
と、普段の状態に何とか立て直した俺を少しは誉めてやりたい。
「で、あなたは一体どちら様で?」
と、薄々分かっていながらも一応聞いてみた。
「あ、私?私は君をサポートするジャーマネッ!やる気に溢れたジャーマネッ!ガッツ!」
・・・支配人の人選ひどくないか?
・・・いや、いつも通りか。
「あの・・・お名前は?」
すると何故か彼女は動揺した。
「えっ!?あっ、いや、えーと・・・」
・・・どうして名前聞かれて動揺するんだよ・・・
「・・・あっ!私、ろ、六咲 コニーていうのよ!よろしくってよ!」
「・・・キャラが崩壊してるじゃないか・・・」
「うっ・・・」
と反応が来て悪い癖である、心の声が漏れたのに気づいた。
「ああ、いえ気にしないで下さい、独り言なんで」
「え・・・ええ、そうするわ・・・」
「ああ、俺は、夢内海斗って言います、これからよろしくです」
「こちらこそよろしく!海斗!」
立ち直り早っ!?
てか、呼び捨てかよ!?
・・・そんな事で、夢は始まりを告げた。
波乱万丈の日々の幕開けだ。