初雪が降るころに・・・
私は、目の前で喚く男をただ、冷めた目で見ていた。
急速に周りが色を失っていく。
「な、なぜいるんだ?!
お前は……お前は、あの時に死んだんじゃ……」
そこで言葉は途切れた。
その男の前に、沖田さんが立ったから。
「「ッッ!」」
私と男が息を飲む。
そうだ…
沖田さん…沖田さんがいたのに………
「すみません、あなた、今のどういう意味ですか?」
知られたくなかったのに……
「あの時、死んだんじゃ…って、どういう意味でしょうか」
こんな、穢れた私、知られたくなかった。
きっと、この男は全て話してしまう。
「ッ!こいつは!俺の村では、不幸を起こす忌み子なんだ!!!
こいつが生きていたら不幸が起こるんだよ!!」
あぁ、本当に神様っているのかな?
なんで、私はシアワセに、なれないのでしょうか…
教えてください……父様………母様………