Planet

その後は,なんだかんだ,話したり
じゃれたりして

あっと言う前に自分の家についた

「じゃーな、チビ」
そう言って私の頭をグシャッとした

『チ,チビじゃないよ!流夜君が,デカイだけ!!』

「はいはい、またな」

流夜君の後ろ姿は、広くて堂々していて
それなのに
少し寂しそうで、まだ隣に居たかったなって思った



『ただいま-』
って言っても,まだお母さんは、仕事で
家に居ない。

リビングダイニングの上にはメモとオムライスとお金が置いてあった

メモには
【1週間,出張で大阪の方に行ってきます
.何かあったら、連絡してね by.ママ】

『そんなの,聞いてないよ』

オムライスは,まだ温かくて,
さっきまで,この,家に居たことが分かる。

寂しい。

お母さんは,お父さんとカケオチしたと聞いた
けど、まだ、若かった2人。
18で私を産んだという,

お父さんは,他に好きな人が出来たと言って,まだ,生まれていない私とお母さんを捨てたそうだ。

それは,お母さんが,私を妊娠したとわかった日で,お母さんは,生きる意味を失ったって懐かしそうな顔をして私に話してくれたのを覚えている。

そのあとの話を聞きたかったけど,お母さんが仕事で聞けなかったんだ。

正直言えば,やっぱり寂しい。
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