Planet
うわ。クラス発表の紙の周りには,すごい,人だかり。
どんなに,背伸びをしても,今の私じゃ,全然見えない。こんな時,自分の身長を恨む。
それでも,一生懸命,背伸びをして,クラス発表の紙を見ようとしていたら,
不意に,影ができた。
「お前は7組」
そう言って,顎で私を指す。
かなりの美形だ。
これじゃ,世の乙女が放っておかないだろう。
「苗字あってるよな?」
そう言われて初めて気がつく
どうして,私の苗字を知っているのだろう?
『うん,あってるよ!ありがとう!でも,どうして,私の苗字を知ってるの?』
そう聞くと,彼は少し歯にかみながら,自分の胸の近くに付けていた名札を指差した。
『あ!ありがとう!』
「あぁ,」そう言いながら彼は私の顔をジッと見詰めニヤッとしながら「チビって大変なのな、後よろしく」って意地悪な顔して笑った。