ちっちゃな君に。


……うん。私は爽季に関谷のこと話せていない。

爽季のことを信用してないとかそんなんじゃなくって
ただただ毎日毎日喧嘩ばっかしてる関谷のことが
好きだなんていうのがすっごく恥ずかしくて。

関谷にちゃんと私の思いを伝えるときに
一緒に爽季にも話そうって思ってる。

「でもまぁ、普通に凛那以外の女子とかだと関谷ふつうにいいやつだからなー(笑)」

「そうだよね。私もちゃんと女子扱いしろっての。(笑)」

こんな話をしてたっていうのに…!





体育が終わって教室へ戻ったとき。

爽季と話してるときに関谷が伊月と教室に戻ってきた。

「凛那ー、間に合ったか?」

「うん、ギリセーフ。ほんとありがと関谷!」

「ん?なんの話なの?渓吾。」

「俺がさ、部室からちょっと廊下もどってたら凛那が教室のぞいて
 男子の着替えのぞいてたからさ。お楽しみ中申し訳ないけど早く行かないと
 授業はじまるぞ。っていってやったの。」

「うわ。まじで?凛那ーそんな趣味あったのかよ。」

「え?え?え?え???ちょ、ちょっと関谷!!!!何変なこといってんの!!」

「だってお前が変なことしてたから。」


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