君がいるだけで
「あ!あのですね〜!今日はあの走る時の時計を買おうと
思ってですね!」



『・・・・って俺の質問に答えてなくないか!?
なんかわざとはぐらしてる!?』




「えっ!そうなの!?
でも今週・・・」

「今!ど〜しても欲しいんですよ!これで先輩と差がついても
自分がどれぐらいのペースで走ってるかわかるようになります
よ!

それに目標のキロ6分ペースもわかるようになるし!」

「でも今お金・・・」

「これで一人で走る時もペースも距離もわかるし!
次走るのすっごい楽しみになってきましたー!」




『・・・・・って、ムキになって俺にわざと突っ込まれ
ないようにしてるのがバレバレなんだけど!ゆみちゃん!
しかもヘンなテンションになっちゃってるよ!


・・・・・でも、ここまでわざとらしいってことは
ホントに言いたくないんだな!

ま、もうちょっと様子を見てみよう!』



・・・・と、ムリに聞くのは諦めた



< 154 / 347 >

この作品をシェア

pagetop