＊365日＊

　「誰なんだろう、隣。」

　あたしは隣の席を見つめた。
　
　でもなんでいなかったんだろう？

　始業式に学校を休む子ってあんまり聞いたことがない。

　どんな子なのか、気になった。

　「まぁ、今日は偶然休みだったのかもし　　れねーし、明日は来るんじゃねー　　　　の？」
　「うん、たぶん明日にはわかるよ。」

　そうだよね。
　たぶん明日にはわかるはず。

　「じゃあ、そろそろ帰るか！」
　「「うん！」」

　あたしたちは久しぶりに3人で帰った。

　西の空には薄くオレンジ色がかかってた。