告白作戦っ!
「何で?」



私は素朴な質問をする。





「あまりに印象に残らないからだよ。そこで印象に残る渡し方を考えようではないか」

「ラブレターに〜鈴を付けておいたら〜?」


「それでは甘い!」


「でも〜印象的な渡し方って〜大切だよね〜」



野乃葉ちゃんはジュースを飲みながら言った。






お願いだからあんまり変なことは考えないで。




私は心の中で祈りながらスパゲッティを口にする。






「そこで柚衣が思いっきり着飾って直接渡しに行くってのはどう?」


「嫌だよ!」


「きっと美人から貰ったラブレターは印象に残るよ」


「お化粧もしなくちゃね〜」


「ピンクのドレスなんてどうかな」



私は思わず吹き出した。

< 11 / 143 >

この作品をシェア

pagetop