告白作戦っ!
いよいよ昼休み。




「さあ、運命の時だね」



沙耶ちゃんの目は輝いている。






私たちは草壁君のいる8組を覗いた。



「ああ〜、いるよ〜」




草壁君は教室の中程の席で一人何かをしていた。





草壁君を取り囲むように数人の女子がいる。




彼女たちは草壁君をちらちら見るが話しかけようとはしない。




よほど重要な仕事でもしているのだろうか。






「行こう」



沙耶ちゃんは私の手を引っ張った。




草壁君の前に立つ私。



いよいよだ。




「えっと、誰だっけ?」


「わ、わ、私は昨日ぶつかった者でして」


「ああ、百瀬柚衣さんだね」


「どうして、私の名前知ってるんですか?!」




私の緊張は一瞬のうちに吹き飛んだ気がする。



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