告白作戦っ!
ラブレター作戦
次の日。
私たち3人はいつものように恋話で盛り上がりながら登校した。
教室に入ると沙耶ちゃんがニヤニヤしながら私のところにやって来る。
「はい、プレゼント」
渡されたのは可愛いレターセット。
「何?」
「ラブレターだよ。あたしが昨日、柚衣のために書いたの」
「ラ、ラブレターって!」
「まあ、いいから読んでみて」
私は言われるがままに手紙を見る。
『ああ、愛しの愛しの草壁裕哉様。あなたのことを思うと私は夜も眠れません・・・』
「何? これ?」
「ラブレター」
「いつの時代だよ!」
沙耶ちゃんは満面の笑みで私から手紙を取り上げた。
「あっ!」
「じゃあ、これを」
「これを何?」
手紙を封筒に入れ走り出した沙耶ちゃんを私は追いかける。