似たもの同士 ∼悲しみの先に∼
第2章
補習授業が始まって、一週間たった頃。
女子の間である噂が広がっていた。
「ねぇ~、知ってる?」
「なになに?」
「白川さんが桜田蓮くんにしつこく言い寄ってるんだって!」
「えー!?桜田くんが可哀想!!」
「だよね!
あ!白川さん…」
廊下を歩いていると、そんな会話が聞こえてきた。
どうやら私は、蓮くんのことが好きってなってるみたい。
好きでもなんでもないんだけど、、、