元姫VS現姫
教室に着くなり、クラスメートや白龍の皆から質問攻めにあった。
白龍『お前のお兄さんが龍哉さんだったなんてな。』
だから、肝が座ってるのか!などと言っていたのを何となく覚えている。
でも、私の頭の中は混乱していて話についていけなかった。
龍哉さんは誰?私の何を知ってるの?
そう思うと怖くなった。
考えをまとめる事に精一杯になっていた。
だから、白龍が「今日からお前は白姫な」って言っていたことに頷いてしまっていたなんて、今の私は知らなかった。
自分が白姫になったのを実感したのは次の日のことだった。