元姫VS現姫
快『お前が姫とかふざけるな。早く白龍から、この学校から消えろ。』
みんなが『おめでとう!』って言ってた意味がよく分かった。
私は、昨日の時点で白龍の姫《白姫》になっていたんだ。
クラスメートが何も言わないのは私が龍哉さんの妹だから?
実際は違うのにな…。
てか、龍哉さんはいったい何者なのだろうか?
そして、快斗が言った言葉は私の心に深く突き刺さった。
それと同時に頭が急に痛くなり、
私はその場で意識を手放した。
私が倒れるとき、机に頭をぶつけていたのを知る者は誰一人としていない。
最後に見たのは、白龍の皆が焦っていた顔だった。
あの女嫌いで私にあんな言葉をかけた、
快斗でさえ驚き焦っていた。