秘密の同居 ~secret love~
「あのね、あんた…男に髪の毛いつも乾かしてもらってるって、もう女の子として終わってるよ」
「えっ…」
終わってる…?女の子として?!
ど、どうしよう……
お嫁さんに行けなくなったりしたら…天国にいるパパに見せる顔がない……。
「まぁ、柑菜らしいっちゃ…らしいけどさ……それと、一緒に寝てるってどういうこと?」
「あ、うん…真守さんと一緒に寝てるの…いつも」
「…私のかわいい、柑菜と?ひとつのベッドで寝てるの?」
悠梨の後ろに黒いオーラが見えるよ…。
「何もされてない?」
ガシッと私の肩を掴む悠梨。
い、痛いよ…。
「されてないよー、一緒に寝て…落ち着くもん最近は。前までは、その…ドキドキ止まらなくて…//」
「はいー、のろけはいりませんよー」
茶化してくる悠梨。
「ごめんなさーいっ」
「なぁ?柑菜」
「あ、千聖…」
二人で騒いでると、普段声をかけない千聖が私に声をかけてくれた。
「あ、昨日…ごめんね。牛丼、また今度いこうね」
「あぁ、そのことなんだけど…あいつ、柑菜のカレシ?」
千聖は、頭をガシガシと掻く。
そして、私から目線を逸らす。
「そ、そんなわけないよっ//真守さんは、そんなんじゃないからっ//」
そんな風に見られてるなら、真守さんが可愛そうだ…。
私と恋人同士です。なんてことになったら、恥ずかしくて表も歩けないでしょうね……あ、なんか自分で言ってて泣きそう。