秘密の同居 ~secret love~

真守さんも、不格好なエビフライだと思うし…あ、それは失礼か。

真守さんの手元を見てみれば、
そこには三ツ星レストランにあるのではないかと勘違いするほど綺麗なエビフライがあった

「す、すごい…」

「ん?どないした?」

顔をのぞき込んできた真守さん。

「あ、いや…そのエビフライがすごいなって…」

「ハハッそんなことないで〜」

「いや、レストランのやつみたいですよ!頭と尻尾ついてますもん!!すごい、美味しそうですっ!」

「そんな、褒められたら照れるわ~。ありがと〜」

うん。
真守さんいいお嫁さんになれるよ…

「ところで…柑菜ちゃんのそれ…」

“それ”といって指差したのは、
十切りキャベ…じゃなくて、千切りのつもりキャベツだった

「…切るの教えてあげよか。」

「オネガイシマス」

あえて、下手とは言わない真守さん。
その優しさが心にじんわりくるよ…
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