秘密の同居 ~secret love~
彼のいない日の始まりです。
「柑菜ー、起きなさいー」
…ん?
あれ、なんだろう…この懐かしい感じ。
「柑菜っ」
私の名前を呼ぶ声と同時に、
布団をばっとはがされる。
「起きなさい。もう、お昼よ」
「んん、なんだ…ままか…」
ん?
「まま?!」
「あ、おはよう。土曜日だからって…あんまりだらけたりしないのよ?」
「あ、うん…おかえりなさい」
「…クスッ、ただいま」
…久しぶりにみたママの姿にほっとする私。
ほっとする?
あ…
「ま、真守さんは?!」
「真守くんなら、もう帰ったわよー」
え、そんなぁ…
お見送りしたかったのにな。