秘密の同居 ~secret love~
え、ちょ…
手、手握られてるっ//
「ち、千聖っ…手、いいかなっ」
「…ダメ」
千聖は、それだけいうと…
私の手を無言で引っ張って歩く。
やってきたのは、公園。
あれ?
この公園って…
確か…
幼稚園の頃によく千聖と遊んだ公園。
「懐かしいな、小学校入った途端に…俺ら話さなくなってさ…」
さっきまで、無言だった千聖は口を開き思い出話を始めた。
「幼稚園の時なんて、ずっと柑菜〜柑菜~って後ろついて歩いてさ」
そう、千聖は小さい頃…
私の後ろばっかりついて歩いて、
私の真似ばっかりして…
けど、小学校に入ってから…
私から離れて、いつの間にか男の人になってた。
「あの時の千聖って、ほんとに可愛かったのになー」
「う、うるせーよっ……けど、小学校の時からお前のことは見てた」
「え、ストーカー?」
「ちげーし、」
なんだか、懐かしいな。
高校に入ってまた話すようになって…
「もし、よかったら家に来る?ままも千聖に会いたがってたし」