秘密の同居 ~secret love~
それしても、
美味しすぎる…。
千切りキャベツも、ちゃんと千切りになってるし…。
あれ?
そういえば私の、十切りキャベツは?!
あ、やっぱり捨てたよね…。
んっ?!
あれは、私の十切りキャベツ!
真守さんの皿の上には明らかに太いキャベツが盛られていた。
「真守さん、そのキャベツ…」
「あ〜、柑菜ちゃんせっかく切ってくれたし…食べよかとおもてな?」
「わ、私が食べますよ?!」
「ええねん、いつも千切りやし…時々十切りでもええかなってな…ハハッ」
なんだ、このイケメン。
もう、素敵すぎ…だ。
「ほら、食べよーや」
「はいっ!」
私と真守さんは、パクパクと食べ勧めごちそうさまをした。
「じゃあ、私皿洗いしますよ!」
「ええよ、指痛いやろーし…お風呂にでも入っておいで」
「ありがとうございます」
私は、お言葉に甘えてお風呂に入ることにした。
ほんと、今日だけですごい甘えすぎてるなぁ…。