秘密の同居 ~secret love~
「ほら、悠梨においていかれるぞー」
少し楽しんでるように見えるのは気のせい??
わたし達は悠梨にバレないように、
こっそりとついて行く。
「悠梨~、ここだよ」
「あ、亮…」
「…遅い、電話もそうだけどもっと早く来い」
「ごめんなさい…」
…うわ、彼氏さんあたりきつい。
「…DVの素質はあるな。とりあえず、行かねーと」
「あ、うん」
…電車に乗った悠梨と彼氏さん。
わたし達も遅れないように乗る。
「それにしても、電車ってこんなに人多いの?」
「まぁな、」
「あれ、柑菜ちゃんなにしてるのー?」
?!
「か、翔さん?!」
なんと、すぐ後ろには翔さんがいた。
「久しぶり、柑菜ちゃん」
なんか、タイミング悪いところで会っちゃったな〜…
「あれ、なんで手なんてつないでんの?真守にしか譲ってないけど…」
翔さんは、千聖を睨む。
「はぐれたら、困るんで」
千聖も睨み返す。
「あー、もう!2人共!喧嘩しないで、見失っちゃう」
「え?なになに?誰かのあとつけてんの?!」
「悠梨の後です。いろいろあって…」
「じゃあ、俺もついて行く~」
「別に来なくていいんですけど?ってか、柑菜から離れてください」
翔さんは、後ろから抱きついていた。が、ドキドキもしなかった。あ、これは失礼になるか…
「君、柑菜ちゃんのこと好きなんだ、でも残念柑菜ちゃんには、好きな人いるから終わったねー!ちなみに、俺は大切な友達だからね」
「…友達って結局、ふられてんじゃん」
バチバチと火花を散らす2人。
「あ、悠梨降りるよ。はやく降りなくちゃ」