秘密の同居 ~secret love~

「だって、ほかに寝るとこないやろ?」

…ないけど。
ん?あ、ひとつだけあった…

「狭くても、大丈夫なら私のベッドで寝ませんか?」

「?!」

真守さんは、いきなり手を止める。
ん?どうしたんだろう?
振り返って真守さんをみてみれば、真守さんは驚いた顔をして固まっていた。

「え、真守さん?」

「柑菜ちゃん、それはあかん」

「え?なんでですか?」

「あんな?男と女が、一緒の布団で寝るってことはな…?」

うん?
男の人と女の人が一緒に寝るのってダメなのかな?

「まぁ…その…あーゆーことが起きるかもしれんのや」

「あーゆーこと?」

「イケナイことや」

イケナイこと?よくわからないけど…

「真守さんは、しないんですよね?そーゆーこと…」

「まぁ、せえへんけど…」

「じゃあ、大丈夫じゃないですかっ」

「そやけども…」

「じゃあ、決まりですねっ!ソファで寝るよりは一緒に寝た方が体痛くないですし!」

真守さんには、決定権なしです!


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