秘密の同居 ~secret love~

私は、体を起こしてベッドから出る。

さすがに夜ご飯を抜くとお腹すくもんで…
ぐーっとお腹の虫が鳴く。

あ、真守さん…
朝ごはんできてるって言ってたよね…?

キッチンに行くと、味噌汁とか卵焼きとか……
昨日の晩御飯とは違ったものができていた。

…なんだか、罪悪感に襲われた。
昨日食べなかったから…作ってくれたのに…

「…食べよっと。」

疲れてるのに、わざわざ朝ごはんまで作ってくれて…それで……
真守さんは、優しすぎるよ。


「ふぇっ…ぐすっ……」

ご飯を噛む度に、涙が溢れてくる。
美味しいから?嬉しいから?辛いから?
なんの涙かなんて、わかんない。

でも、美味しいのは確かで…
真守さんの優しさが溢れてるんだ。
< 203 / 381 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop