秘密の同居 ~secret love~
「やーっと、帰ったか…全く。いきなり、驚かせてすまんかったな。」
「いや、大丈夫ですよっ」
実際、全然大丈夫なんかじゃなかったけど。
「ん?指怪我したんか?」
「あ、これは…」
きれいに処置されてる指は、さっき湯呑を落として割ったガラスで切ったもの。
「大丈夫やったか?…昨日の夜も……夜ご飯食べへんで床に寝て…」
やっぱり、昨日の夜から心配してくれてたんだね。
…嫉妬して怒っててもやっぱり、優しいから憎めないし怒れないし…許しちゃう。
「そーや、今から翔と悠梨ちゃん呼んで…キャンプの話でもしよか」
「あ、はい!でも、梨花さんの方はいいんですか?」
「ええよ。別に毎日あってる連中やし。嫌ってほど顔見てるしな」
いいな、同い年って…。
毎日顔見てられるって、羨ましい。