秘密の同居 ~secret love~
「翔さんと悠梨がスイカ割りするって……柑菜?」
「あ、うん…すぐ行くね」
「なんかあったのか?……真守さんは?」
千聖は心配そうに、私を見る。
ごめんね、心配かけて。
くだらないことで落ち込んでるだけだから。
「なんもないよ、なんか…友達に会いに行っちゃった」
これ以上は、心配かけれない。
「ったく、馬鹿かよ。お前の大丈夫は、大丈夫じゃないんだよ。昔から一緒にいんだからそれくらい丸分かり。」
ぎゅっと、私を抱きしめる千聖。
ごめんね…千聖。
「あ、ってめ!千聖!俺の柑菜ちゃんにっ!」
えっ、声がした方を見れば斬りかかってきそうな勢いの翔さんがいた。
「誰の柑菜よ。私のだから、あなたたち…スイカ役やりたいの?」
悠梨?今、さらっと怖いこと言ったよね?