秘密の同居 ~secret love~
どうして…?
梨花さんのとこ行ったんじゃ…
「柑菜、行こう?」
真守さんは、私から買い物袋を奪って…
私の手を掴む…掴むというか手を繋ぐ。
────────
2回目の買い物も終わって、
帰っている途中。
あまりにも遅いから、
悠梨達お腹すいてるかな〜?
カレーの元ここにあるし……
「柑菜…」
「…なんですか?真守さん」
さっきまで落ち込んで泣いてた私。
言っちゃうと、今では一緒にいれてさらには手を繋いでるこの状況にドキドキして気持ちはすっかり晴れていた。
「柑菜は、好きな奴おるんか?」
「え、す、好きな人ですか?!」
好きな人は決まってる…
「い、いますよっ」
「そうか…どんなやつなん?柑菜の好きな人」
え、どうしよう…
あ…でも、名前言わなかったらわかんないかな…真守さん鈍感なとこあるし…
「えっと…優しくて、料理上手で…かっこよくて……困ってるときに助けてくれて…みんなに優しくて、あれ?おかしいな…」
いきなり、溢れてきた涙。
泣きたいわけじゃないのに、
ポロポロと流れる。