秘密の同居 ~secret love~
彼のことは秘密です。
「…んぅ……」
ま、眩しい…
あれ、私昨日カーテン閉め忘れたっけ…?
「ふぁ…」
身体を起こし、ぐーっと伸びをする。
なんにも変わらない朝。
時計をみて、私は驚く。
「え、7時40分?!」
もう、なんで…まま起こしてくれなかったの~?!
これじゃあ、遅刻じゃんっ!
私は頭の中で文句をいいながら、
着替えて下に降りる。
「ちょっ、ま…ま……」
リビングにいたのは、ままじゃなくて昨日からうちにいる真守さん。
そうだ、昨日からまま旅行行ってるんだった。
「おはよう、柑菜ちゃん」
「オハヨウゴザイマス…」
「ご飯できとるから、座って食べ」
どうりで、いい匂いするとおもったぁ。
椅子に座って真守さんも座るのを待つ。
なのに、私のお腹はギュルルルと音を立てる。
は、恥ずかしい///
「先食べて、構わへんで」
「すいません…いただきますっ」
私は、たくさんほおばる。
おいしいぃ〜♪♪
「そーいえば、朝随分とゆっくりなんやな~」
真守さんにいわれてハッとする。
時計を見ればもう7時55分。
今から走っても完璧…遅刻。
「やばい!ごちそうさまでしたっ!!」
ご飯残しちゃって、申し訳ないけど…
反省文書かなきゃいけなくなるから。
もう、行かないと…
バスの定期を買う余裕もないから、
私は歩きだ。
自転車は、ママチャリだから乗りたくないし…
って、そんなこと考えてる時間はない!
「柑菜ちゃん、乗せてこうか?」
「え…?」
「何時までつけばええのや?」
なにも、言ってないのに…
送ろうとしてくれてる??