秘密の同居 ~secret love~
「…許したってくれるか」
「許せるわけないじゃないですかっ、わたし…ずっと寂しかったんですよぉ…」
我慢していた涙が一気に溢れる。
わかっている、子供だって。
でも、辛かったんだ。
がんばるって気合入れても無理なことあるし、だいたい真守さんの周りには美人ばっかり集まるし…
「すまんな」
真守さんは、そういって立ち上がり私のことを優しく抱きしめる。
そして、ぽんぽんと背中を優しく叩いてくれる。“大丈夫大丈夫”というように。
「ばかぁ~」
許したくないのに、
文香さんのことも真守さんのことも。
「悪かった、」
よしよしとなだめるようにされるから、
わたしは許しちゃうんだ。きっと、今も…そしてこれからも。