秘密の同居 ~secret love~

そういうことですか。


…目が覚めたら、ベットの上にいた。
時計を見るとまだ、6時半。

今日は、珍しく早起きだ。

リビングに行くと、朝ごはんとお弁当を作ってる真守の姿があった。

「あ、おはようさん」

…笑顔を向けてくる真守さんだけど、私は話をしたくなかった。昨日のことがあるから。

そのまま、無言を貫く。

傷ついたかな?

とか

嫌われたかな?

とか、おもったけど。

「はい、お弁当。ご飯もう食べる?」

「いらない。」

…私は素直じゃない。
ほんとは、ありがとうって受取りたいのに。

いらない。って可愛くないな、私。

「ん、そか。送ってこうか?」

「大丈夫」

私は、部屋に戻って学校の支度をする。

せっかく作ってくれた朝ごはんも、
可愛く手の込んだ私のために作ってくれたお弁当も…いらないって言われたら傷ついたかな。

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