秘密の同居 ~secret love~

「柑菜。どしたの。ずっと、ぼーっとしてさ?またなんか言われた?それとも、真守さんとなんかあった?」

放課後。
悠梨は、話しかけてきてくれた。

そっとして欲しい反面、ちょっと声をかけて欲しかったって言うのもあったから。

「アルバムみせてもらった?」

「うん!翔、ちっさいときぷくぷくして真ん丸だったの」

「そーなんだ、」

…小さい頃ぷくぷくしてたって、今細かったら見せれるよ?それとも、真守さんはそれもいやなのかな。

「なんかあったんでしょ?話してごらん?」

柑菜は、よしよしと頭をなでてくる。
その優しさが私の気持ちを悲しくさせた。

涙が溢れて、視界がぼやける。

昨日から今朝のことが、辛くて…そして申し訳なくなった。
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