秘密の同居 ~secret love~
病室は、ひとり部屋で…結構広かった。
置いてあるベッドの上には、
愛おしい柑菜の姿があった。
「柑菜」
すぐに、俺は柑菜に近づいて手を握った。
小さくて折れそうな手。
壊れないように大事に強く握った。
「もう遅いですし、一人残ってもらってまた明日来てもらう形で」
「じゃあ、俺残ります。」
「真守くん、学校は?」
「休みます。大丈夫です、やること終わらせましたし…俺の責任でもあります。お母さんは、ゆっくり休んでください」
「…じゃあ、お願いするわ。」
そして、俺は柑菜のそばにいることにした。
いつ目が覚めてもいいように。
ずっとそばにおるからな。
柑菜、頼むから目を覚ましてくれ。