秘密の同居 ~secret love~
「なにかいいことあったの?」
鋭いよ…悠梨。
真守さんのこと、言ってないから言えないし……。
「えっと…まぁ…ちょっとねっ」
「なになに~?教えてよ〜」
「今度、教えるねッ」
ほんと、めんどくさいことはごめんだからさ…質問攻めだとか噂だとか……
「わかった、その時まで待ってる」
「ありがと、悠梨」
「ほら、あんまり余裕ぶってたら…赤点にとっちゃうかもよ~?」
「とらないもん!」
「フフッ、頑張りなさーい」
赤点とったら補習だもん…
補習になったら夏休み学校来なくちゃいけないし……
絶対、赤点取らないもんねッ
キーンコーンカーンコーン…
あ、ショートホームルーム始まるっ!
ガラッ
「おはようございます。っと、宮島ぁ…勉強してきたかぁ?」
先生は、入ってくるなり私にそういう。
「してきましたけど」
なに?この先生、私のことバカにしてるの?っていうか…女子の視線痛いから話しかけないでよね…。