渇いたKiss

ダダダダダダ…



そんな効果音がピッタリじゃないかと思う足音が近づいてきて、思わず身体を強張らせた。


リビングのドアが開いて、その足音の正体を確認したと同時に逃げる体勢をとろうと思い立ち上がった


…が、遅かった。



『っ…いてぇ…』



「シュウちゃん!久しぶり!会いたかった!」



「なんだよ美桜、俺だって久しぶりじゃんかぁ」



嘉山美桜(カヤマミオ)、俺らの向かいに住む幼馴染の一人。

俺の1歳下で、なぜか俺とシン兄に懐いている。


毎度のようにこうやって飛びついてきては頭突きをする。

美桜は自分が頭突きをしてることに気づいていないみたいだが、その時の体勢によってかなり痛みが走る。


正直、かなり痛い。
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