渇いたKiss

「ただいまぁ」



玄関の方から声がしてきた。


もちろん声から言ってケンたちの母親。



リビングのドアから現れるその姿は、とても50歳のおばさんには見えない。

まだまだバリバリのキャリアウーマンだ。




「あらぁ、みんな揃ってるじゃない」



「おっ、愁も美桜も久しぶりだなぁ」



「レンさん…2日前に会ったばっかっすよ」



蓮さんっていうのはケンたちの父親。

ちなみに母親の方の名前は綾乃さん。



「俺はみんな久しぶりだなぁ」



「あら、私たちもよねぇ?あなた?」



「そうだな。っていっても1ヵ月じゃ何も変わってないな(笑」






< 16 / 21 >

この作品をシェア

pagetop